知り合いの老夫婦がカラオケ喫茶のお店を始めることになり、アルバイトに来てくれないかと、そのお手伝いをお願いされたことがありました。ご主人が大のカラオケ好きで、定年後に趣味の延長上で始めた仕事でした。私の主な仕事は、ワンドリンク制だったためオーダーをとり、ドリンクを作ってお運びすること。そしてお客様がリクエストされた曲をカラオケの機械に入力し、曲が始まる前には「○○さんで、□□の△△です」と、誰が、どの歌手の何の歌を歌うのかをマイクでアナウンスすること。曲の合間(間奏)と終わりには大きな拍手をすること…などでした。
一見楽な仕事に見えますが、お店の中は常に大音量。何時間も大きな音に囲まれることが、これほどストレスを感じるものというのは初めて知りました。そして、歌われる曲は何の興味もない演歌がほとんど…。演歌付けの日々に疲れて、結局その仕事はやめてしまいました。でもこのアルバイトのおかげで、知らず知らずのうちに演歌に詳しくなってしまった私は、目上の方とカラオケに行った時に、「あ!この歌知ってる!!」というのが多くて、ちょっぴり役に立っていたりもして、何とも面白いアルバイトでした。